l’esprit de continuer à rechercher -le spleen

ジャーナル 170407

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新しく実装されたCourt Razor's Campに皆と.珍しくレベル190という表記通りの強さで,mobの性質やボスの無敵解除方法なども含め一切の情報のない(実装直後なので当たり前か)状態ではあったけど,200レベル4人で,調べながら初見で倒すことができた.以下,正確さを保証しない走り書き.

Crambo(クラ):隣接1マスプッシュ,遠距離攻撃,ツボ召喚(クールはあるが複数召喚可)
 ツボ:本体にパワーバフ,インビジ状態の解除
Nemroz(スラ):浸食10%グリフ,AP-6とRa-9のトラップ,APロス耐性デバフを兼ねた水攻撃
Buckshot(オウギ):MPと活力バフ,子犬召喚,N攻撃
 子犬:隣接で重力付与とMP-100.ターンの終わりに不屈モードになる.
    これに捕まると動けず飛べず,決して活力の低くない召喚との強制タイマンが待っている.

Draftwit(パンダ):AP-3とAPMP奪取-50デバフ,受けるダメージ120%デバフ
Hunderp(イオ):パワーマイナス400,ヒール70%デバフ,誘引

ボスは無敵といっても耐性%が100を超えているだけのアマクナ的無敵なのでまずAP毒が通る.ボスはこちらの攻撃した属性に対応したモードに切り替わるので,その状態でこちらの召喚を殺させることでその属性の耐性が10%下がる.骨と蜘蛛の両共通召喚がどちらも地属性攻撃持ちなので,それらで四方を囲んで,範囲攻撃で殺させることで地耐性を下げた.戦闘のはじめにボスが召喚するペットがもしかしたら正統な解除の鍵を握っているのかもしれないが,早々に殺してしまった.

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砂漠の賞金首Peb'Houlud.170とは思えない苛烈な範囲攻撃とデバフに何回か全滅したあとで,APを削りきる作戦に切り替え,自分はゼロールとフェカを動員して撃破.GvMの場合は相手が戦略をこちらに応じて切り替えるということがないだけに,事前にこちらの戦略をはっきりさせておくことが殊更重要なんだろう.

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盾も実装されたので,一通り性能を見た上で遠隔ダメージが割り増しになるStalak盾を持つことにした.逆に近接ダメージはマイナスになってしまうので,シャベルは先っちょを,斧は角っこそれぞれ当てる形.ミステイクの単純な弱体化だけがちょっと悲しい.PvPにおけるクラエヌ戦のような,隣接を狙っていくべき試合では使いづらいので,ゆくゆくは近接用の盾と使い分けたい.そのPvPコロッシウムでは,やはりスーラムは強職に位置づけられるようで,GvGの時の勝率よりも明らかによい.強職であるが故に,負ける時は何かしらのはっきりした理由があって負けているはずで,それをひとつずつ反省していこう.

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ところで,ごみ箱でも皆盾によって各々の考えるステータスを尖らせているようですが...
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自分のMacはcontrolを押しながらスクリーンショットが取れないようで上限値を同時に見せられないのですが,全てのステータスが上限値の製作品を盾以外も含めても初めて見た.この日はアルマナクスの上質ボーナスもなかったはずで,作ってもらう前の雄叫びが効いたのだろうか.

気づけばサーバー統合まであと10日を切りましたが,Aermineの方も,コロッシウムで会ったらよろしくお願いします.

ジャーナル 170402

最近は特に何を進めるでもなく,夜にログインしてソロでコロッシウムを数戦する日々.やはり配信は回線に負荷をかけるらしく,ラグで行動ができなくなると誰も見ていないしいいかと思って切断してしまう.見ている人がいたらすみません.代わりといってはなんですが録画した試合を解説・反省する配信をまたしようと思います.
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レベル差を見て諦めかけていた味方に声をかけたらやる気になってくれて,結果勝つことができた.構成や地形である程度のレベルがひっくり返せるのはコロッシウムの面白いところだけど,スーラムはその活路を見出して実行することに優れたクラスであるという気がなんとなくする.

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動きが硬くなるので評点は気にしないようにしているが,それでもやはり上がるのは嬉しい.

一昨日は久しぶりに早い時間にログインでき,死ぬ余裕もあるし少し難しいダンジョンにでも行こうということになり,自分はスーラムとスチーマーを出して,4人5キャラでフリーズへ.

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意外にも一回で勝利.それも真っ向から殴り合う形で.ただ,EP3が実装された当時以来久しぶりの,mobの性質を道中で思い出しながらの気まぐれな挑戦だったので,自分たちの腕の上達というよりは深海や次元装備やエメラルドドフスの,あとはrevampされたクラスの強さを実感する.他のダンジョンも,まずは行ってみることが大切なんだろう.

パリのメトロにて

夜,いつものようにメトロに乗って帰ろうと,改札へと続く階段を降りていると
そこで僕を足早に追い抜いた,やはり僕と同じくらいの年齢だろう,肩までのばした栗色の髪の女性が
階段の踊り場で立ち止まり,おやと思いながらもふたたび追い抜こうとした僕に向かって話しかけてきた.
 
付けていたイヤホンを外して「どうしたの?」と,そこで初めてまじまじと見たその顔の
今までに見てきたパリの女性たちの中でもひときわ印象深く残るような美しさに,少し惚けたような間をあけて尋ねた僕に,彼女は
Est-ce que tu passes avec moi? (一緒に通らない?)
と切り出した.
 
日本と違って,パリのメトロの出口には改札がない.
入口の機械に通すともう用済みになってしまう切符をすぐに捨ててしまう人もいるし
僕のように何となく捨てられずに,部屋に山ほど溜め込んでいる人もいるかもしれない.
入口さえ突破できれば簡単にキセルができてしまうから
観光客の対応に追われる駅員の目を盗んで,ドアをこじあけたり他人の背中に張り付いていく人を何度か見たことがある.
そして彼女もまた,僕の背中に付かせてくれと頼んできたのだった.
 
Non, non, je ne peux pas t'aider. (いやいや,君を助けることはできないよ.)
僕はフランスの法律には暗く,日本でダメなことはここでもダメ,で今まで何とかなってしまっていたのだけど
でもだからこそ,もしバレれば自分にも幇助罪のようなものが適用されるのかもしれないし
そうなったら外国人である自分に対して相当重い処分が下されるのは間違いのないことのように思えた.
 
ところが,彼女は他の人にあたらずに,改札へ向かって歩く僕の横にあくまでも付いてきて.
A moitié. (半分ずつ出しましょう)
と,譲歩の意志をみせる.
Pas de problème de l'argent. Je ne veux pas faire un crime.
(お金の問題じゃないんだ.犯罪をしたくないんだよ.)
ーEt puis, j'ai acheté le carnet ce matin.
(それにちょうど今朝,カルネ(10枚綴りの回数券)を買っちゃったんだ.)
 
いまにして思うとカルネは誘いを断る口実にはならず,むしろじゃあそれで通る後ろに付かせろ,と言われてしまいそうなものだけど
とにかくもう僕たちは改札の前で立ち止まっていて,暇そうな駅員がこちらを見ているのにも,二人とも気づいていた.
アジア人の男性が白人の美女に追いかけられ,何やら懇願されている状況を,彼は羨望というよりは不審の眼をもって眺めていただろう.
僕は,そうだ,こんな体験をすることはお前の人生においてもう二度とないのだか
内容には目をつぶって,男として彼女の望みを受けてやるべきなのではないのか,そんな馬鹿げたことを考えた後でではあるけれど
そんな彼女の自暴自棄なこころに,ふっと悲しい気持ちになってしまって
C'est bon, je donne un billet, passons séparément.(わかったよ,これあげるから,別々に通ろう.)
そう言ってカルネの束から取り出した二枚のうち一枚を彼女に渡すと,きょとんとしている彼女から素早く離れて,ひとり先に改札を通った.
 
数秒遅れて改札を通ると,彼女はその場で待っていた僕に向かって
Merci beaucoup. C'est gentil. (どうもありがとう.優しいのね.)
と,数秒前まで他人を犯罪へと誘惑していたことが嘘のような瑞々しい笑顔で言って,僕にビズをした.
すると今度は,それを至近距離でもらってしまったうえに
元々そのような,ある意味で女性らしい気持ちの切り替え方の心得がなくて自暴自棄になってしまったのか,僕のほうが
De rien. C'est un cadeau pour ta beauté. (何でもないよ.君が美人だからプレゼントしただけだよ.)
と返して,それを苦笑いに変えてしまった.
 
結局,路線の違う彼女とはそこで別れ
自分自身予想もつかなかった返答のことを思い出して,ひとり車内で笑ってしまうことを堪えながらも
改札の前で襲われた悲しみがまだこびりついてもいて,僕はそれを流すために笑ってしまうのもいいと思った.
 
本当にお金がなかったのなら,それはそれで悲しいことだけど
身なりもちゃんとしていた彼女が,どうしてたかだか1.7ユーロのためにあれほど頑なになったのだろう.
恥ずかしさの感覚や他人の立場を考えることを忘れて,自分のしたいことをすることに,躊躇いがなくなったのだろう.
 
パリに住んでいると,見ず知らずの他人に話し掛けられることは日常的にある.
でもそこには必ず,程度の違いはあれど「助けて欲しい」というニュアンスが込められているように感じる.
「道が分からない」「ペンを貸してほしい」から,「食べるものがない」「大切な家族が死んだ」まで.
日本では隠されがちな「生きる」という人間のいちばんの営為が,この街では剥き出しになっていて
見知らぬ他人に話し掛けられ,その生を目の当たりにすることで,自分のそれも意識せざるを得なくなる.
僕は,パリでほんとうに観るべきはルーヴルでも凱旋門でもなく,そのような人の生の有りようなのではないかと思う.
(芸術作品も建造物も生の変態の一種に違いない.)
 
そう考えると,彼女もほんとうは「助けて欲しい」と僕に求めていたのかもしれない.
1.7ユーロをなんとかしてほしい,という表層上の求めと,しかしそれをするときの頑なさとをつたって
彼女の中を,住んでいる街や肌の色が彼女に影響を及ぼしている圏域を越えて深く潜っていくと
その一番奥に,「女性としての」としか言いようのない,彼女の固有の求めがあるのだろうか.
それが「助けて欲しい」という響きをもっていることに彼女自身気づいていないかもしれないし
そのことを指摘すれば怒りさえするかもしれないような.
 
でも,実際にその根源を探っていくためには,もう少し彼女と話す必要があっただろう.
美人だからというわけではないけれど,いやそうなんだけれど
思い出し笑いの発作が落ち着いたメトロの車内で,ダメもとで彼女を誘えばよかったと後悔したことを,ここに告白する.
けれど,もし誘いが受け入れられても,彼女と食事やその後の行為を心から楽しむことは難しいだろうな.
何しろ,僕は誘うよりも前に,彼女の誘いを断っているのだ.
だから,改札の扉を開けて現れたときの彼女が僕に見せたあの笑顔だけで
この悲しい気持ちの,そして1.7ユーロの元はじゅうぶん取れているのだと思うことにした.

そんな,最近パリに住み始めたアジア人の,というよりはひとりの男性の,馬鹿な独り言でした.